スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第25日目: カミーノTrabajo del CaminoからVillavanteまで。

villavante.jpg

3週間ほど雨が降らなかったけれど、トラバホで迎えた朝は雨だった。そして、その日は道路の近くのカミーノではなく、自然の中の道を歩くことに決めていた。28.8kmの道のりは、どんな風なんだろうと、少し不安になった。まだ暗い中を歩く。しかし、すでにカミーノには巡礼者がたくさん歩いていて、彼らに混じって行った。街中の道は雨でも歩ける。それにまだ街灯もあるから、薄暗くても足元が見えるので安全だ。

La Virgen del Caminoまで3kmちょっと。ここから丘の上に上っていくような道だった。途中、引き返してくる2人の巡礼者に出会ったので、質問してみたら「病院に行く」との答えが返ってきた。日曜日だったから、今日行くって、急患になるし、そんなに具合がひどいのかと心配になった。だんだんと、今度は道の分岐点に近づいて来た。

私の前を歩いている男性3人組に、地元のおじさんが話しかけて来た。3人組のひとりは、アルゼンチン人でスペイン語が分かる。他はドイツ人とスェーデン人と面白い組み合わせのグループだった。その中のドイツ人の男性が、雨の中、『長靴下のピッピ』を歌っていたので、私も思わず後ろでハモってしまう。(笑) 確かにこの朝の雨には、どういうわけか『長靴下のピッピ』の歌が合っているような気がした。さて、その地元のおじさんに言わせると、もうすぐ分岐点になり、もう一方は道路沿いの道、もう片方は自然の中の道だとのこと。もちろん、自然の道の方がきれいだよ、と教えてくれたらしい。

私は自然道と決めていたので、そちらへ。ちょうど分岐点の近くに上記のようなオブジェが立っていた。雨は止みそうにもない。

だんだんと雨脚が強くなり、左の道を進んで本当によかったのかと思う。そんな時、韓国人のミャンフンに再会!彼女も珍しく韓国人と歩いていないので、聞いてみたらVillavante(ヴィジャヴァンテと読むのか、ヴィラヴァンテと読むのか分かりません)まで行くらしい。同じだ!ということで、一緒に歩くことになった。

とにかくスペイン語を話さない外国人の巡礼者たちはすぐに地名を忘れる。特にカミーノの長い地名は発音が難しくて、それぞれ英語読みになったり、フランス語やドイツ語読みになったりして、あやふや。だから、会話するときには、「ほら、ガイドブックの上の方に載っていたフレスノ、え~っとフレスノ・デルなんとかという村」で通じ合ってしまう。(笑)

お互いに雨の中、一緒に歩く同士が出来たとハイになったミャンフンと私は、元気に出発♪

villavante2.jpg

しかし、初めの休憩のころには、かなりレインギアもゴアテックスなのに水分が染みわたりなんとなく冷たくなっていた。まだあと20kmもあるよ~!ミャンフンのくれたバナナを食べて、温かいCola Cao(ココア)を飲んで出発。途中、集落をいくつか通り、顔から伝わる雨水に震え、時にはおしゃべりして時には黙々と歩いた。

villavante3.jpg

雨が降ってなかったら、本当に美しい風景が広がっていたと思える。雨が降っていても、その美しさが雰囲気で伝わって来た。強い雨が降っていたので、もちろんデジイチは厳重に包んであり、たまに小降りになるとiPhoneで記録のために写真を撮った。

やはりモホン(カミーノの道標)を見ると、ホっとする。妙に落ち着くのが、巡礼者という感じ。(笑) 前に歩く4人組見える!?

彼らは3人のアメリカ人(母娘と、娘のフィアンセ)と1人のカナダ人の若い女性のグループだった。ミャンフンと私と、彼らは抜きつ抜かれつ、ずっと一緒に歩いた。

villavante4.jpg

雨に濡れるというのは、ちょっとした興奮を覚えるらしくて、2人してすご~くハイだった。浄化の雨。興奮の雨。(笑) 冷たい雨が頬を伝わっても、目に雨が入ってまるで泣いているかのようでも、何かに感謝したくなるぐらいにハイになっていた。首に巻いたスカーフはすでにかなり濡れていて、レインジャケットの中は湿り、この日はウェストポーチの中のものはすべてびしょ濡れで台無しになっていた!ミャンフンのブーツはすでにビチャビチャに濡れていて、最後には足が感覚がなくなるぐらいに冷たくなったらしい。

それでも、墨絵のような風景に、盛んにミャンフンが、「水彩画のようできれい!」と繰り返し言っていた。あの風景、あの情景、本当はひとりで歩いてじっくりと楽しみたかったという思いもあったけれど、2人で歩けて最高だった。なぜなら、もしかしたらひとりだったら、途中で心がくじけたかもしれない。それほどの悪路であり、雨の量だった。

全然見えないけれど、実は奥の方の道は、悪路もいいところで、歩く場所がないほどの泥んこ道!ここで転ばなかったのは奇跡的。

不思議なことに、雨でよかったと心から思えた。晴れていた方が気持ちよかったかもしれないけれど、ここは雨の日に通って正解だと感じた。どうしてだろう?それはきっと、ぬかるみの中を歩く、時折、前が見えなくなるほどの雨や風を感じる、寒さや暑さ(蒸し風呂状態)、そして濡れてそのままという、生理的に悪条件な状態で30km近く歩いたことにより、心が研ぎ澄まされて不平不満は一言も出て来ないという、私にしては素晴らしい進化を遂げたような気がする。それよりも、生きる喜びに満たされていた。それはきっとミャンフンが一緒にこれまた同じく、似たような喜びを感じる波動を持って2人で歩いたからだと思う。

カミーノでは、ポジティブな気持ちを持つと、それが倍増する。いや、もっとそれ以上に。

villavante5.jpg

やっとVillar de Mazarifeの街へ。これは、モザイクタイルで出来ていました。ただ、この周りはホタテ貝のモチーフの付いたフェンスで囲まれていたので、そこからパチリ。

villavante6.jpg

カミーノの道筋にあったおうちのドア。聖人やホタテ貝のモチーフで飾られてあった。そのまま歩いて行って、村から出そうになって、慌てて地元の人に聞いてバルのありかを教えてもらった。教会のすぐ前らしい。ちゃんと黄色い巡礼矢印に従って歩いて来たのに、教会にはたどり着けなかったので、説明してくれた通りに歩いて行ったら、丘の上にありました!

villavante7.jpg

それもコウノトリの巣が3個も付いた教会の塔~☆ 

まずは、バルに入って濡れたレインジャケットを脱いだ時の安堵感!バルは日曜日だから、カウンターは地元の人たち、そしてテーブルは全部、巡礼者で埋まっていた。運よく、テーブルが一つ空いて、知り合いに挨拶したり、隣のテーブルから回って来たポテトチップスをいただいたり。ランチタイムだったので、サンドウィッチを注文。ミャンフンも私もサラミソーセージのサンド。顔ぐらいある、でっかいパンの中にサラミソーセージだけがたっぷりと入ったサンドウィッチは、可もなく不可もない味。Kaasと呼ばれるレモン味のソーダと一緒に。最後には、そのサンドに飽きてしまい、食べられなくなった。ミャンフンと半分ずつにすればよかったねと言いながら、彼女は頑張って完食。私は、お行儀悪いけれど、おそらくパンよりは高いであろう、サラミだけ食べた。

巡礼中に、「ハムやサラミなどの加工肉は発がん性物質を多く含む」というようなニュースを聞いたので、それ以来、なるべくチーズのサンドウィッチや違うものを注文するようになった。以前から、私はこういった類のものはほとんど食べなかったけれど、カミーノでは仕方ない。食べるものがなくなってしまう。ベジタリアンだったら、さぞかし大変!でも、加工肉をたくさん食べ過ぎたせいなのか極端に偏った食のせいか、旅の途中で首にアトピーのようなものが広がり、今もかゆいし、アトピー特有の皮膚の状態が続いている。

villavante8.jpg

また雨の中を出発!バルの前にある、この巡礼者像を撮って、バルから出て来たミャンフンに断って教会の中へ。

villavante9.jpg

正面の祭壇のドームの部分は青い空♪ 

villavante10.jpg

聖母マリアと幼子イエス。この教会の雰囲気が好きだった。けれど、長居はできないので、クレデンシャルにスタンプ(2つの種類があった)を1個ずつ押して急いで出た。

ヴィジャヴァンテ(Villavante)の村まで10kmもある!そこが私たちの泊まる場所。私はアルベルゲに予約があったけれど、ミャンフンはない。それにたくさんの巡礼者が、その村目指して歩いていたので、ミャンフンの心配が伝わって来た。2人で、飛ばす!(笑) 「あなたたち、どうしたの?」と言われるぐらいのスピードで2人で黙々と歩いた。だんだんとミャンフンのペースが落ちて来た。でも私が最初に着いておけば、彼女の分も確保できるはず。

途中、道路上を歩くルートだった。それもかなり長い距離を歩いた。ここで、スペイン人の若い男の子と前後して歩いたのだけれど、どういうわけか、彼のお外トイレタイムに出くわしてしまう。それも彼が用を足して、巡礼路に戻るタイミングと私がそこを通過するタイミングが一緒。その午後は2回。あくる日、2回。(苦笑) どーゆーこと!?

villavante11.jpg

ヴィジャヴァンテの村に近づくにつれて、やっと雨が少しずつ収まって行った。

villavante12.jpg

たまには、どこ通っていいのか分からない場所もあったりして。これもいい思い出。

villavante13.jpg

ミャンフン、風に吹き飛ばされそう~!あれ?でも、ちょこっと青空が!

villavante14.jpg

西を行く私たち。残念ながら、そちら方向には青空がなかったけれど、北の方向は青空が。でも、方向がねぇ~。きれいだったので、1枚。

villavante15.jpg

このモホン。いいなぁ~!無事にヴィラヴァンテの村に着き、アルベルゲへ。新しい感じで、オウムもいて、部屋は巨大な大部屋だったけれど、2段ベッドは清潔で洗面所も男女別でうれしかった。ただ、トイレもシャワーも2つずつなので、順番待ち。雨の日で、みんなのレインギアが所せましと並び、靴は外の軒先へ。そのときは気づかなかったので、新聞紙を丸めて入れなかったのが大失敗!翌朝、靴の中を調べたら、つま先が濡れて湿っていた。ガ~ン!

自分のベッドで寝袋を広げていたら、向こう側のベッドから、アイルランド人のアリスが話しかけて来た。「今日は、今までで、最低最悪の日だったわ。全然、面白くなかったわね~!」と言ってきたので、はて、どうやって返事しようと思っている先に、ミャンフンが、「いやいや、私たちはとっても楽しい1日だったの」と言ったので、私も正直に、「素晴らしかったわ!」と言ったので、アリスは何も言えなくなっちゃった... フツーだったら、あれは「最低最悪の面白くない」行程だったに違いない。ただ、私たち2人の上には、魔法があった。そのスペルにかかった私たちは、ユーフォリックに楽しく歩いてしまったのだ。それは、【心の持ちよう】という魔法だ。

同じ体験をしたのに、まるっきり違う反応と受け取り方は、本当に存在するのだなと思えた。【心の持ちよう】で、どんな状況や状態でも、楽しく面白いものに変えることが出来るのだという、ありがたい学習をその日に体験できたことは、私の財産。このときから、私のカミーノは、本当にパワフルになって行った。

さすがに雨の中、村の探索はやめて、おとなしくダイニングルームで過ごした。夕食もそこ。夜は、かなり早めに寝床へ。寝袋の中で、すぐに眠ってしまった。もちろん、夜中にイビキの大合唱で起こされるのだけれど~!(笑)
スポンサーサイト

テーマ : スペイン
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

非公開コメント

最初の写真、魔女かと思っちゃった。
でも楽しく歩けたのならやっぱり魔法がかかったんだね!

Re: タイトルなし

reeちゃん、そうだね、黒いからね~!笑
だと思う。だって、本当に楽しく歩けたから。
子供に帰ったのかもね!^^V
sidetitleプロフィールsidetitle

minou

Author:minou
マレーシアのスバンジャヤで、ミーシャとカリッシと夫と生活中。 
好きなものは、美味しいもの、旅行、美しいものを見て写真を撮ること、瞑想、ヨガ、絵を描くこと、まったり独り時間。
楽しく愉快な毎日を過ごしています♡




sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleフリーエリアsidetitle
名作ゲームソフト
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleQRコードsidetitle
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。