スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第27日目: カミーノ・AstorgaからFonce Batonまで。

画像79

雨が降り始めて3日目の朝は、やはり雨雲に覆われた鈍色の空の朝だった。アストルガ市内を抜けると、車道の脇の広い砂利道のカミーノが続く。今日も雨なのかな?と思ったら、南の空が少しローズ色。行く手は暗い雲に覆われているから、今日も雨なのかもしれないと思う。なぜなら、私たちカミーノの巡礼者たちは常に西へ西へと進むから。自転車の巡礼者たちも車道を使って進んでいた。この日の行程は、フォンセバトンへ25.9km。

画像1

カミーノに赤い矢印発見!この道標のところで、オーストラリア人のゲイルにばったりと会った。ず~っと以前、地名は忘れてしまったけれど、Casa Magicaと呼ばれるアルベルゲで同室だった。彼女は、足を怪我して4日間のドクターストップがかかり、そのアルベルゲで3日目を過ごしていたところだった。その彼女とは、アドレス帳を置いてきてしまったアルベルゲで一緒にまた泊まり、そしてアストルガを抜けたところでまた会うなんて!彼女に記念に写真を撮ってもらった。

いろんな人たちと一緒に歩く朝。「君は歩くのが速いね!」と言われながら、途中で写真を撮るためにちょくちょく立ち止まるので、結局は抜きつ抜かれつ。確かに私は写真をたくさん撮っていたけれど、もっと撮っておけばよかったと思っている。画像を見るたびに、そのときの空気、会話、食べたもの、周りの様子が鮮明に浮かび上がってくるのだ。あんなことがあったっけ、こんなことを考えていたと、まるで魔法のように思い出す。

この道標を過ぎたところで、日系ブラジル人のシュリちゃんと弥生さんに出会った。彼女たちとしばしおしゃべりしながら歩き、またね!と言いながら追い越して☆

画像59

この画像も、車道を渡り終えたカーブのところで、ちょっと車道に出てベストショットになるように撮ったもの。そのときに不意に車が現れて、「君は歩くのが速いね!」と言った男性とそのグループに、「危ないよ!」とがっしりと腕に抱きかかえられてセーフ!という一面があった。あの時の周りの雑木林や濡れた草や落ち葉の香りや、頬に当たる冷たい風も浮かんでくる。

最初の村で、ステキなCasa Ruralと呼ばれる田舎のホテルに泊まっていた巡礼者の女性2人にバルはあるかどうか聞いてみたけれど、知らないと言われたので、ウロウロ。結局、バルは開いていなかった。そこで韓国人の若い男子2人組と出会い、彼らとはときどきカミーノの道中で出会うことになった。彼らもバルに行きたかったらしい。なので、次の村まで。ここでウロウロしているうちに、弥生さんと会う。

シュリちゃんは、後から。弥生さんはトイレに行きたいから、早く歩いて来たと言っていたので、一緒に隣村へ。Murias de Rechivaldoと呼ばれる村だ。私もバルを探していたのは、トイレのため!(笑) ちょっと村に入って行くと、たくさんの巡礼者で溢れているカフェがあった。後ろのステキな庭から入ろうとすると、日本人女性とアメリカ人男性の夫婦に、「ここは混んでいて朝食は食べられそうにもない」と言われたけれど、私はトイレ!弥生さんはすでにそのカフェのトイレを借りていた。でも、ちょっと中をのぞいてみようと、中に入ったら... There was a magic! そのカフェのマジックに一瞬でかかってしまった。

画像60

カミーノで、私が好きなカフェ・バル・レストランの中で、3本指に入るここのお店。iPhoneの写真ではそのすばらしさや魔法が伝わらないけれど、入った途端、いきなり心をつかまれた!(笑) 狭いカウンターの中にはスペイン人女性がひとり。彼女がすべて切り盛りしているのだけれど、コーナーのボックスに入っているフルーツやナッツはすべて、この地方で彼女の畑や近くで採れたオーガニックのもの。カウンターのサンドウィッチのパンも手作りらしい。オーガニックの豆乳、アーモンドミルク、ライスミルク。ヨーグルトもオーガニック。レーズンとかも、すべてオーガニック。彼女自身は、ビーガンだけれど、巡礼者たちのためにもちろんソーセージやハムなどのサンドウィッチまで。さまざまな豆類を使った惣菜や、サラダがまるで日本のデパ地下の総菜コーナーのように並んでいた。朝じゃなかったら、絶対ここでランチ!!!とてもヘルシーで、まるで今までのカミーノの食事は一体何?と思えるぐらいのうれしい野菜惣菜のバラエティーだった。

とにかく、楽しい雰囲気で、90年代のポップソングが流れる店内にはハッピーなムードがいっぱいで、妙齢から若い巡礼者たちまで、ノリノリで歌ったりみんな暗い空からは想像できないぐらいにニコニコ楽しそうで、出ているハッピーオーラがハンパじゃなかった!!!だから、入った途端に、そのハッピーオーラに魅了されたのだと思う。

オーガニックのお茶の数も多過ぎて選べそうにもないなと思っていたら... 例の3人のアメリカ人と1人のカナダ人の4人組が一緒に並んで、みんなであれがいいね、これがいいねとワイワイ。そうそう、チョイスが朝食でも多過ぎて迷いに迷い、前の人たちが選んでいた、『ペルグリーノ・スーパードリンク』(巡礼者のためのパワードリンク)にしてみた。これに、オーガニックナッツとレーズンのスナック(おやつのため)、カップケーキ、オーガニックのヨーグルト、そして白イチジクとお昼のために、10種類の野菜とナッツの入ったサンドウィッチをゲット。ちょっと高い15ユーロ。でもオーガニックだし、たくさんの野菜を食べられて体にとても良いものだからOK!

画像61

このスーパードリンクがすごかった。パパイヤ、にんじん、セロリ、フェンネル、りんご、ジンジャー、などなど丸ごとゴロンゴロンとジューサーに消えて行って、飲んだら体が熱くなって、本当に元気が出た☆

何よりも、ここのオーラが気持ちよくて、なかなか椅子から立ち上がれずに延々と50分近く居座った。こんなことは、カミーノ上でここだけでした!早くしなくちゃ、行かなくちゃと思っても立ち上がることが出来なかったけれど、外の席は雨に濡れて座れないので、後からドンドンと入って来た巡礼者たちのためにやっと去ることが出来ました。

画像62

村のアルベルゲの中も気持ちよさげ。ここに泊まった人はラッキー!なんて思いながら進む。途中、自然の中を歩きながら、ぬかるみの道に足を取られないように足元も見つめて。虹も見えた!でも周りは、グレーの世界。今日は、天気はどうなんだろう?と思いながら歩く。今日から、また山の風景が広がり、広大な草原+丘を上り降りする行程に入った。

画像63

あっ、次の村。Santa Catalina de Somozaが見えて来た。ここもステキな村だった。

画像64

地方地方によって、カミーノの道標も変わって行く。この地方はこんな感じ。

画像65

サンタ・カタリナの村は、教会の後ろに虹が出ていて、素晴らしい~♡ これに見惚れて進む私。

画像66

なんとなく晴れて来たね!ここのバルのテラス席で、日系人ブラジル人の2人を見かけ声をかけながら進む。例のカフェで50分も過ごしちゃったから、早くしないと!<=これ、私の口グセよね、ほんと。天然せっかち

村の中を通り過ぎる手前!あれれれ~!!!!これこれ、これこそ、カミーノ・フランセス(フランス人の道)の画像でよく見かける象徴的なドア。

画像67

やはり、ステキ!

画像68

行く手の山々を眺めながら、周りの自然を愛でながら進むカミーノ。虹もまだ見えている~☆

で、しばらく歩いていくと、今度はEl Gansoの村。ここでは、こういうちょっと有名なバルがありました。

画像69

カウボーイの家。ここで写真を撮っただけでパスしてしまったけれど、今思えば、中をのぞくぐらいすればよかった!”Sello Real”(本物のスタンプ)なんて書いてあるし、ここでクレデンシャルにスタンプ押してもらえばよかった、なんて思っても後の祭り。とにかく、この日は天気も不安定だし、遅くなる前に山の中のフォンセバトンに着きたかった。だから、押せ押せの早歩き。セカセカした私が思い浮かぶ~

画像70

なんとなく古ぼけた教会の前を通り過ぎ、

画像71

廃墟の中の木に感心して歩く。

ここら辺のおうちはすべて、石を積んで作ってある造り。時間がかかるだろうね、私は苦手な作業だろうけれど、美しい造作で見惚れる~!

画像72

塀の古い木の十字架と、そして途中で見かけた朝食と食事と書かれた看板。こういうのを見かけると、巡礼者たちはありがたい☆ トイレもあるし、クレデンシャルにスタンプももらえるし。

だんだんとここから、さらに山の景色になって来た。久しぶり~!思えば、レオンまでフラットな道のりだったし。

画像73

右上の画像は、もうすでに山の中。こんなふうにヒースに似た(もしかして、ヒース?)うす赤紫色の花を見かけると、山。スペインの山の中で見かけた植物だった。

画像74

上り道になると、やはりちょっときつい。特にこの山道は、大きな石がゴロゴロした歩きにくいトレイルだった。どんぐりを見つけたり、延々と続くフェンスの木の十字架を眺めたりしながら歩く。これらは巡礼者たちが作って自分たちで括り付けて行くのだ。それがフェンスが途切れるまで続く。

う~ん、あとどれくらい進めばRabanal del Caminoなのかな?と思いながら、ソワソワ。もうすでに1時を回っていた。ラバナルの村がはるか山の上に見上げた時に、『ラバナル 2km』の標識を見て、喜ぶ私と他の巡礼者。ほとんどの人たちが今日はラバナルまで。私はさらに5km以上先の山の中のフォンセバトンまで。やはり気は焦ります。

ラバナルの手前の川の近くの教会にベンチがあったので、そこに座った私。あのカフェで買ったベジタブル&ナッツサンドを食べてランチ。鳥の声だけがする静かな教会の庭でのランチタイムは、ちょっと厳かな気分。こぼしちゃいけないよ!と思いながら、早めに済ました。

歩き出した山道に見かけたラバナルの村の入り口はバルやアルベルゲがあって、雰囲気もいい感じの村だった。坂道を上って行く。

画像75

ステキなおうち。

画像76

ラバナルは晴れていた~!気持ちの良い村で、ここに泊まりたいなと思うけれど、私のリュックはすでにフォンセバトンのアルベルゲにすでに到着しているはずだから、行かなくちゃ...

画像77

坂道の途中にあった教会が開いていた。

画像78

中に入って、しばし沈黙の時。

画像80

ここの村の雰囲気、温かい感じがしました。

画像81

ほっこり。

画像82

村のほぼ上にはサンタ・マリア教会。この村でお茶したかったけれど、もう2時近く。アカンわ~!

画像83

教会の脇のアルベルゲが開くのを待つ巡礼者たち。

画像84

教会の中を見学☆ ステキな内部でした。シンプルな祭壇が、山の村の教会という感じで、優し気な雰囲気。それに聖ヤコブも。

画像85

外に出たら、マロニエの木と実。

僧院があり、そこのショップがあったので、中に入ってみたら。3~4人の修道僧がいて、それに圧倒されて何も見ずに出て来た私。もっと中を見てくれればよかった~☆ この日は、この「もっと~すれば、よかった!」が多い日。(笑)

画像86

長くなったので、フォンセバトンへは、また明日。いい意味で(怖い思いをしたけれど)、フォンセバトンは私の人生の見方を変える方向転換の場所でした。この日の「もっと~すればよかった」は、フォンセバトンで見た悪夢に続きます。私は、このフレーズをこれから少なくするために、あの日にそれをたくさん感じた日になったのかと思いました。



スポンサーサイト

テーマ : スペイン
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

非公開コメント

こう言う風に読んでいると、本当に実りある日々だったんだね。

夕焼け手前の空?
きれい!!

自然とこんな風に触れ合ったのは体にも心にもプラスになったよね。

Re: タイトルなし

reeちゃん、違うの、これは朝焼け~♪
もうほとんど自然と一体化していたと思う。
強い風以外は、ね!笑
素晴らしい経験だった。
あんなことはあんまりないかと思うもん☆

スーパードリンク!

スーパードリンク、私も飲みましたよ!
あのビーガンのおカミさんの元気さ、今でも覚えてます^ ^
「朝から一度に34人お客さんが来て、てんてこ舞いだったの〜」とか言いながら歌ってました 笑

Re: スーパードリンク!

あつこさん、あのカフェ、よかったですね~!
って、あれはバル?どちらでもOKですが、彼女のパワフルさ、すごかったです。
肉食べない方がいいのかなぁ~!?(笑)
同じお店に寄っていたなんて、すごくうれしいです^^*
sidetitleプロフィールsidetitle

minou

Author:minou
マレーシアのスバンジャヤで、ミーシャとカリッシと夫と生活中。 
好きなものは、美味しいもの、旅行、美しいものを見て写真を撮ること、瞑想、ヨガ、絵を描くこと、まったり独り時間。
楽しく愉快な毎日を過ごしています♡




sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleフリーエリアsidetitle
名作ゲームソフト
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleQRコードsidetitle
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。