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カミーノの旅・Triacastelaへ。

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オセブレイロの頂から歩き始めたときは、雨降りだった。それが少しずつ上がって来て、虹が現れた。もうすでに午後12時過ぎで、山の中は誰も歩いていなかった。少し心細くなりながら、先が長い午後を危惧してできるだけ足早に歩く。あと少なくても24~5km歩かないといけないので、心が急く。それも平坦な道ではなく、すべて山道だ。

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右に車道を見て、これなら何かあっても叫べば大丈夫?と思いながら、ひとりぼっちで歩くことにいささか心配になる。それに左ひざが歩くたびに痛むのだ。

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でも常にこの黄色い矢印に励まされた。これを見ると、まるで北極星を見ながら航行した昔の船のようだと思った。カミーノはいつも黄色い矢印を目指して歩く。その先には、サンティアゴ・デ・コンポステーラがあるのだ。

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空も少しずつ晴れて来て、ちょっとホっとする。

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道を下って行ったと思ったら、また登り路になった。たくさんのサイクリスト(巡礼者の)が通り過ぎて行った。そのころ、スペイン人のグループのサイクリストが増えて行った。もうすぐサンティアゴに着く。だから、自転車で巡礼する人たちも増えたのだ。狭い山道を集団で猛スピードで下って行くので、とても危険であった。本来なら車道を通ることになっているのに、わざわざ悪路(自然なので)の巡礼道を走って行く。

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標高1,270mのAlto San Roqueに着いた。サン・ロック(巡礼者を守る聖人)の頂点という名前が付いた場所には、巡礼者の銅像が。ここは強風なときが多いので、これを見て同感!雨がやんで日差しが出て来たので、私も帽子をかぶっっていた。その帽子も飛びそうで、抑えながら歩いていたので、この銅像を見て共感を覚えたのだ。

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標識の右側が巡礼者の道、カミーノだ。

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このモホン(道標)はサン・ロックのK147と書いてあるけれど、ここの地名はサン・ロックで、サンティアゴまで147kmという意味だ。147kmなんて、あっけないね、もう巡礼も終わりだと思う。

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雲が多いけれど、美しい風景に心を奪われた。

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Hospital de la Condesaと呼ばれる村で、太ったおばさんと犬に出会ったと思ったとたん、カウベルを付けた牛の群れが道路を歩いていた。すごい~!とても大きな牛たちで、1頭だけ左を歩き、私の横をスレスレに通り過ぎていき、ちょっと怖かった。後ろにはおじさんがしんがりを務めていた。若い韓国人男子2人も興奮気味に写真を撮りまくっていた。みんな考えることは一緒!

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スープだけではおなかがすくので、チーズサンドも買っていた。それを歩きながら、行儀悪いけれど食べたこのあたり。石のベンチがあったので、そこに座って残りを食べた。

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この教会はステキな感じだったけれど、開いてはいなかった。残念!

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145kmのモホンのところのSTOPサイン。Don't Stopになっていた。そうだよね、ここでは止まれない。あと145kmだもん!

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周りは山々山。そして、私も山道を行く。

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なんだか2kmおきのモホンの写真を撮っていたね、このとき。歩くのも、かなり辛く、果てしなく続くアップ&ダウンに軽い溜息をつきながら、歩く道のり。

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どんなに小さな集落にもチャペルがあった。

特にここ、Padorneloは、急こう配の山道で足にも膝にも、そして肺にも負担がかかったところだった。

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あまりにも急な勾配に音をあげそうになったときに、鮮やかな毒キノコが脇の山肌に生えていて、気が紛れた!

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やっと、Alto do Poioに到着。1,335mのてっぺんには、アルベルゲがあって、そこのバルでKaasリモン(レモン味のシュワシュワなソフトドリンク)を一気飲みした。山道を登って来たので、暑くて外のテラスに座ったら、

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3匹のわんこちゃんたちが、ウロウロしていたり寝ていたり。しばし一緒に遊んで出発!ここからあと12km。普通なら2時間ちょっとだけれど、ここに来るまでに山の頂点を3つ上り下りして来た。山は体力も消耗するし、早くは歩けない。

ここを出たところで、朝会ったソンさんにバッタリ!彼はまだポテトチップスの袋を大事に持っていた。(笑) そこから彼と一緒に歩くことになった。知った顔に会うのは、本当にうれしい☆ 彼とは英語、日本語(日本に短期留学していたらしいです)、そして片言の韓国語。次のFonfriaと呼ばれる村まで行くらしかった。その道のりは3.3kmだったのに1時間もかかった!

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フォンフリアに着いて、ソンさんとお別れ。またね~!と言いながら、私は歩き始めた。小さな集落を過ぎて、ひとりで進む。

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あ~あ、また雨!でも美しい風景に心癒された。

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だって、こんな虹が常に見えていて、疲れた体もくじけそうになる心にも慰めになる。

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Biduedoの村は標高1,200m。ここから下り路。トリアカステラまで500m近く下りていく。

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 LOVE ONE ANOTHER. 確かに☆ そしてすでにあと131kmになっていた。

だけれど、私の足はもうレロレロ、ヘロヘロ、何が何だか分からない状態。自分にあと1歩、そしてもう1歩と言い聞かせる。「ここで歩かないと、今晩はベッドもなし、シャワーもなし、食べ物もなし。」 自分から行動を起こさないと何も始まらない。ただ、あと何キロ歩くのだろう?と心は弱音を吐く。それをなだめすかせて、あと1歩!と自分を励ます。それの繰り返し。

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なんとなくもうすぐだと思う。トリアカステラまであとちょっと!

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ある村の古い古い栗の木。表と裏の巻。ず~っと集落や村の道々は牛のフンまみれ。それを一応、気を付けながら歩く。匂いもあるけれど、体の芯から疲れ切っているので、匂い云々なんて気にならなかった。ここまで来ると、達観してしまい、何でもOK!という気持ちになって来る。それはそれで心地よいのだ。なんでも受け入れられた。自分の弱さも、ヘタれの心も。反対に精神的に強く、次元の違う自分も発見した。この自分はほとんど外に出て来ない。だけれど、自分が本当に極限に達しそうなときに決まって現れるのだ。

その自分は、何でも受け入れて、へこたれない。優しい心と慈愛に溢れていて、常に弱い自分を抱きしめ、あるがままに受け入れて、必要とあれば励ますのだ。大丈夫!と。その温かい気持ちに従っていくと、本当にうまく行くことも発見した。どんなに終わりがないような距離でも山道でも、1歩ずつゆっくりでも歩いて行けば、必ず終わる。なんでもそうだ。

そして、トリアカステラの入り口にとうとう到着!トンネルを抜けて細い道を下り、アルベルゲも何軒か見えて来た。よかった!もうすでに夕方の5時を回っていた。

そこからが、ちょっと長かった。昔々、このトリアカステラ(Triacastela)にはお城が3つあった。地名を見て、私もすぐにそれが分かった。Tri=3を表し、Castela=城だ。でも今は何も残っていない、意外と大きな村だった。観光客も多く、巡礼者もたくさんいて、どこの通りも人でいっぱいだった。そして寒かった。山の中だから当たり前。

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村のサンティアゴ教会の近くで見た道路のモザイク。巡礼のシンボルの杖とひょうたん、そして3つの城。トリアカステラ。

歩けども歩けども、私の泊まるホステルが見つからない。やっと村の最後の出口近くで見つけた~!長い長い日が終わりました。時計を見たら、夕方6時近く。こんなに遅くなったのは初めて!そしてその日は、アルベルゲでなかったことに感謝☆ 今頃、自分のベッドはなかったから。長~い大変な1日の終わりは熱いシャワーと一人部屋。最高!と思ったけれど、6時半ごろからサンティアゴ教会でミサがあるはずだった。シャワーは断念して、そのまま教会へ。

こんなハードな日には、教会に行って神様や聖人さんたちにお礼の気持ちを伝えに行かなくては、と思っていた。無事に着いてよかった!

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ここ!

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中に入って席につき、しばらく経つと、日系ブラジル人のやよいさんと、そしてシュリちゃんが入って来た!途端にうれしくなった私。熱心なカトリックである2人はいつも教会に行っていた。私は、たまにお礼が言いたくなるとミサに参加した。

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ミサの後、3人で近くのペンションの前で地元の人に写真を撮ってもらった。これが3人で一緒に撮った最後の写真。この後も何回か彼女たちにカミーノで会ったけれど、一緒にゆっくりと話したのはこれっきり。

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一緒に夕食を食べたかったけれど、彼女たちは、これまた村の入り口にあるアルベルゲに早めに帰って行った。私は、ここでひとり夕食。中は大きく2つの部屋があって、どこも超満席。そんな中、ひとりでごはんを食べるのは、いたたまれなかった。普通あんまり気にしないのに、その日だけはどういうわけか、寂しかったことを覚えている。そそくさと食べ終えて、自分のホステルへ。遅く到着したので、ホステルでは泊まれずに、実はその宿の離れの一軒家の部屋に泊まったのだけれど、私だけ。ちょっと怖かった!それも良い思い出。怖かったのに、ぐっすりと眠って朝まで起きなかった~☆



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テーマ : スペイン
ジャンル : 海外情報

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牛って怖いよね。
私も近くで鹿の母子が見れるから、って夕暮れ時に牧場で隠れて待ってた事があって、牛が近くまで来るのが怖くて怖くて(笑)。

田舎町でもすべてが絵になるよね~。

その膝の痛みと付き合って行くって大変!!
医者には行ってみたの?

Re: タイトルなし

reeちゃん、角の生えたものはなんでも怖い!笑
それにだいたい大きいでしょ、角が生えていると。
夕暮れの牧場で鹿を待っているなんて。。。爆笑

もう膝は大丈夫なの。
歩かなくなったら、よくなったんだ。
だから使い過ぎと分かったの。
しかし、臀部の下は痛くてずれている気がする。
でも、これって治らないと思う。
たぶん老化とか言われるだけ~!
日本って何でも、老化で終わっちゃうよ。笑
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minou

Author:minou
マレーシアのスバンジャヤで、ミーシャとカリッシと夫と生活中。 
好きなものは、美味しいもの、旅行、美しいものを見て写真を撮ること、瞑想、ヨガ、絵を描くこと、まったり独り時間。
楽しく愉快な毎日を過ごしています♡




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