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ステキな街、Castrojerizで。

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28.1km歩いた日に、どうしても行きたい場所があった。太腿はすでにパンパン。ハンパなく暑い!それもその場所は小山の上。9世紀に要塞として建てられたカストロジェリス城の遺跡址だ。スペイン語が分からなくても、Castroとか、Castelaとか地名に付くときには『城』が関係するということが分かってから、そういう名前の地名のところに泊まっている自分を発見。私は意外と城好き。(笑)

あまりにも暑かったので、お城行きは夕方前にすることにした。

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家の柵がレンガのような石を積み上げて出来ていて、ぶどうが這わせてあった。ぶどうがおいしそう~!

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ステキなタイルの巡礼ルートのサイン。【サンティアゴ(聖ヤコブ)の道】と書いてあるカミーノサイン。

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この老夫婦は、オーストラリアのゴールドコーストから。75歳と73歳の健脚な夫婦。私の方から歩いている2人に声を掛けた。この時から5日間ぐらい毎日、会った。それからは歩く距離が違ってしまい、会わなくなってしまったのが残念。奥さんの方が、かかとが痛むということだった。彼女は、歩いた後にちゃんと夕食を作っていたのがすごいなと思いました!

出会った時に、私に向かってウイットに富んだご主人が、「君は、『ウサギとカメ』の話を知っているかね?君はさしずめ、ウサギだね。すごく早いから。僕たちは、亀なんだ。だからゆっくりだけれど、確実に歩いて行くんだよ」と言っていました。確かに私はウサギ!早いけれど、たまに油断して寝過ごして遅くなる。ウイットに溢れた彼に、「確かに私はウサギかもしれませんが、おふた方は、亀じゃなくてカンガルーでしょ!?」と、私もちょっと自分なりのユーモアを効かせて答えてみました。

それに気をよくしたご主人から、カンガルーの写真をいただきました。それにしても、初日のピレネー越えから重そうな大き目のリュックを背負って歩いているらしいので、脱帽です。無事に今頃、サンティアゴまで到着しているか、その途中でしょう。11月6日ごろにオーストラリア帰国の飛行機に乗ると言っていましたから。

彼の持っているガイドブックがカミーノのバイブル的存在の本。これなしではカミーノは難しい~!それだけ、みんな大切に読んで毎日首っ引き!私のも、終了頃にはかなり隅々がボロボロに。帰国した今でも、大切な友。このガイドブックを読んで写真を眺めていると、不思議と会った人々、歩いた道々、風景とそれにまつわる思い出などが次々と蘇って来るのです。

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地元の人のお勧めのバルレストランの前には広場と噴水が。よく見ると、カストロジェリスの街の紋章と雲(?)の噴水かな?高台のテラスには、テラス席もありましたが、私は中へ。暑過ぎる~!

この日は日曜とあって、家族連れの地元の人々でいっぱい!でも、ちらほら、ペルグリーノたちも。

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巡礼前半は、毎日のように飲んでいたコーラと一緒に。どちらもシーフードだけれど、スゴ~く美味しかった。スペインで、あまり美味しいものにお目にかかれなかったので、このランチは印象に残りました。

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この日は、ホテルへ。ゆっくりとしてから、4時過ぎにいよいよ、城址へ。普通の巡礼者たちは、歩いた後の午後はゆっくりとバルで飲んだり、Wifiしたり、昼寝、読書、おしゃべりをして過ごす。もちろん街中を観光がてら歩く者もいるけれど、のんびりダラダラ、疲れることはしない。

私はひとり考え悩んで、やはり小山を登ることにした。午後遅くの人少ない場所に行っても大丈夫だろうか?と心配になったけれど、やはり好奇心やロマンの力の方が強くて、何かあった時のために貴重品だけは置いて行った。何かあったら、すぐに走り出せるように足元も軽く。

大袈裟だけれど、巡礼者の合言葉。『女子は、誰もいないところを一人で歩くべからず』。巡礼者の女性を狙った(それも東洋系の顔立ち=小金があると思われているのかも)犯罪が今年も何件かあったらしい。私は、最初からフィステラの最後まで、一番多く言われたのが、「よくひとりで歩き通しましたね。勇気がありますね」と感心か呆れか分からない表情を浮かべた人たちの声だった。

地図はあったけれど、どこから登るのか皆目見当が付かなかった。それに見ると車道はグルグルと上がるタイプで時間がかかりそう。小山を見ると、家々が何軒か下の方にあって、そこまで行ってみることにした。行ったら、そこからどうやら上に登る急な坂道が何本か延びていた。その1本を歩いてみた。それが地すべりしそうな乾燥しきった細く急な道で落ちたら、危ない感じ。ズルズルと落ちそうな砂利道なので、必死に登って行った。さすがに心臓バクバク!

でも、途中から見た風景があまりにもパノラマミックで風光明媚だったので、暑くて死にそうになりながらも頑張ってみた。

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着いたど~!

案外と12世紀を経ても、かなりしっかりとした土台が残っていた。よく昔の人はここまで大きな石材を運んだものだと感心が先に走る。

小山の上のお城は、強風でビックリ。なんだか立っているのも怖いぐらい。中庭にラベンダーの茂みがたくさんあって、素晴らしい香りが漂っていた。咲いていた花を2本いただいて、カミーノのガイドブックに挟んである。今もね。ラベンダーの香りがして、あの日のことを思い出す。もちろん、お城には私の他、誰もいなかった。想定内。(笑)

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こんなふうなお城だったんですね。ちょっとロマンチックな感じ。

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お城からの眺め。左下は街の入り口にあるサンタマリア教会。そして右側がカストロジェリスの街並み。その向こう側の丘の上には、たくさんの風力発電のタービンがあって、強風のため廻っていた。画像では見えないけれど…

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内部には、まだ当時のものなのか、階段が残っていてちゃんと登って上まで行けるようになっていました。もちろん、手すりは比較的、新しい時代のものだろうけれど。

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眼下に広がるのは、カストロジェリスの街の中心地。向こう側の地平線の丘の上の峰には、風力発電のタービンが林立していた。

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こちらは反対側の塔。

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そこからの眺め。砂色で染まった感じ。直下のグリーンは、お城の立つ小山に植林された針葉樹の色。

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下りて行った側のお城の眺め。なんと、嬉しいことに韓国人のソンさん、ヨンオ、そしてツンツンして冷たい若い韓国人女性(でも、いつも会ったので、最後にはちょっと打ち解けた感じになりましたが)の3人組がお城目指して、登って来るではありませんか!ヨンオはとても優しい若い韓国人男子、そしてソンさんも優しい男性で、一緒にアルベルゲで同室になったり、ごはんを食べたり、歩いたりしました。どちらも、片言の日本語と英語を話すので、私の片言の韓国語でなんとなく会話が成り立っていましたよ。

後から、カストロジェリスの城跡まで登ったことをいろんな人に言ったら、"Are you crazy!?"とみんなに呆れた顔で信じられない!と答えが返って来たけれど、どうやら東洋人は高いところが好きみたいで…(笑) 実はブルゴスでも丘の上に登ったことを、やはりバッタリとブルゴスで会ったソンさんに言ったら、彼も後から登ったそうです。

さて、帰ろ~!

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こんなけもの道みたいなところを歩いて下りてみました。

街に入ると、ちょっと気になっていた場所へ。今、思うと、もっと時間を取ってこの場所へ長居すればよかったと思います☆ 人の手で作られた場所で、大好きな場所ベスト3のおそらく第1位!それも、サラリと回って終わり。と言うのも、暑かったし、城跡に行ってからシャワーしようと思っていたので、ディナータイムに間に合わないといけなかったから。本当に残念!

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看板にあるように、『心を癒す病院』です。Hospital del Almaとありました。以前、カミーノで出会った巡礼者の男女が夫婦となり、作り上げた心のサンクチュアリ。古い美しい大きな家を改造した心にも、目にも、そして耳にも非常に美しい場所でした。写真撮影厳禁とあったし、実際に撮った人が注意されていたので、私は撮ることを断念。あんなにバランスが取れて、居心地のよい所の画像がないのは、心残り。だけれど、その心にエッセンスを刻んでみました。テイストの良い、フランスのインテリア雑誌に出て来そうな雰囲気の部屋の数々に眼福と幸福を同時に感じました。

それも薄暗い部屋にグレゴリアンミュージックが流れ、居心地の良い椅子があってそこで瞑想できるようにもなっていました。ちょっとした心のオアシス♡

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どの部屋にもマジックがかかっていて、癒しのオーラでいっぱい。それも日本でよく見かけるちゃちな安い感じの作りではなく、伝統的な本物で作ってあるので、どっしりとした安定感と、何と言っても洗練された美しさがあるのです。あれは、相当、美的感覚が鋭くないと作れない空間だと思いました。

キッチンも、素晴らしい!そこにテーブルとイスがしつらえてあって、ハーブティーの用意もありました。「ご自由にどうぞ!」と書いてあって、入場料も無料だし、どうやってここを維持しているのかしら?と、世俗的な考えの私。(笑)

庭も完璧に無造作であって、それでいて秩序と落ち着きがあって、心が晴れやかになる自然の美しさがありました。そこでかごを編む家のオーナーの姿が。石のベンチには若い巡礼者の女性と、コーナーの椅子には男性が。あまりにも時間を気にする私は、そそくさと出てしまいました。それが、このカミーノで一番残念なこと。

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と言うわけで、カストロジェリスは大好きな街のひとつです。

小さなホテルに泊まった私はそこで夕食を。たまには、ファーストフード的なペルグリーノメニューではないものがいいかと。ちょっと高めの18ユーロ。それでも、¥2,600ぐらいだから、たまのご褒美。これが巡礼中で一番高いメニューだった。そこで、イギリス人男性の巡礼者に出会い、話をした。

彼は、おそらく50代後半で、すでに早期退職。と言っても、日本的な早期退職は、あまり良い響きがないけれど、欧米でアーリーリタイアメントは、成功者の意味を持つ。そう言った話の巡礼者たちに何人か出会った。すごい額を若いうちに得て、億万長者となり30~50代でリタイアして、後は悠々自適な暮らしをする人たちだ。

彼によると、数年前にガンに侵され手術後の入院中に、ふとカミーノのことを思い出し、数ヶ月後に退院してすぐに冬のカミーノ(フランス人の道)をひとり歩いたらしい。もちろん、闘病後すぐなので、時折、タクシーも利用しながら歩いたそうだ。そのパワフルな考え方も、思い立ったらすぐに実行する行動力に感心しました!その彼に、このフランス人の道は、聖ヤコブの道として9世紀ごろ始まる前に、すでにペーガン(原始宗教)の道として、紀元前から数千年の歴史のあるスーパーパワースポットの道だということを教わった。

今回もひとり、フランス人の道を歩いているとのこと。もうすでに彼の年齢になったら、アルベルゲではなくホテルに滞在するスタイルの巡礼をするとのことでした。そう言う巡礼者も多く見たので、本当にカミーノは様々。後から、巡礼スタイルについて書いてみたいなと。いろんな出会いのあったカミーノの旅は、実に様々な考え方を学ぶ機会でもありました☆

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テーマ : スペイン
ジャンル : 海外情報

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minou

Author:minou
マレーシアのスバンジャヤで、ミーシャとカリッシと夫と生活中。 
好きなものは、美味しいもの、旅行、美しいものを見て写真を撮ること、瞑想、ヨガ、絵を描くこと、まったり独り時間。
楽しく愉快な毎日を過ごしています♡




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